制限時間を設けることは、実は完璧主義の傾向をゆるやかにする
時間を有効に使い、すべては自分の責任であることを理解することが大切だ。
最終的には、自分の時間をどう使い、何をやり遂げるかは、
すべて自分にかかっている。
アール・ナイチンゲール(能力開発研究家)
時間管理を主体的にできる学びが始まっている
私たちは実は時間管理について、小さいころから体験しています。保育園では一日のながれがありますし、学校でも時間割があります。働く人にも就業時間と休憩時間があります。その時間管理のほとんどは他者によって決められているのですが、最近は子どものころから、「今日はこんなことをする」と自分で時間を決めるような主体的な活動を決められる保育園・幼稚園も増えてきたようです。
集中力と生産性があがる
タイムボックスというのは、ある仕事にかける時間を限定する時間の管理の仕方です。一定の時間その作業をしたら、他の作業に移ります。このメリットは集中力と生産性があがることです。一定の時間は時間どおりに完成させることに手中し、ネットサーフィンやSNS、メールチェックなどに時間を浪費する行動が減ります。なんとなく、仕事をしながらネットサーフィンやSNSの「ピコン」という音に反応していませんか?常に情報が入ってくることで集中力が分散しやすい世の中だからこそあえてタイムボックスという時間管理をやってみてはどうでしょうか。私はよく携帯がつながらないと言われます。携帯を常時みていないというのもありますが、集中したい時間には遠くにおいておく、パソコンで開かない等しています。
超完璧主義から解放された
今でも、まだまだできていないこと多いのですが、課題をやり遂げるまではどんなに時間がかかってでもじっくり時間をかけてすすめていました。一人で仕事をするのならこれでもいいのかもしれません。でもチームで仕事をする、プロジェクトを動かすためには、制限時間を設けることが必要です。ものづくりや大きなイベントを手掛けているところなどは、工程表が必ずあります。担当ごとにいつまでに何をやるのか決めておくことはとても重要になってきます。一つの工程が終わっていなければすべての工程に影響がでるため、できていない工程が見つかった場合には、そこを改善したり、新たな視点をいれればいいのですから。(ここで肝心なことは、工程表の一部が詰まった時にすぐにチームで対処することです)チームで最終目標を目指せばいいので、できないからといって責めている時間はないのです。フォローできるマインドがないと上手くいきません。心に許容範囲をもたないとできないし、他者に感謝する気持ちをもたないとうまくいかないのだろうなと思います。
タイムボックスを小さく始める
一つのことに集中するのが苦手な人はたくさんいます。そんな人はタイムボックスを小さくして組み立てるといいのではないでしょうか。これだけSNSが浸透していると仕事をしているのか情報をとるためにネットサーフィンをしていると面白いものをみつけて、そっちの方に心がいってしまう人も多いのではないでしょうか。私もFacebookはほぼ毎日更新するようにしています。それは、自分が広告塔になった方がよいと思っているからです。ただし、利用する時間は休憩の時間、他者への書き込みは一日何件まで、自分でアップしておいた方がいい時間を決めています。仕事にも必要だと思っているからです。
一つのことに集中する時間が短い人は、少しずつタイムボックスを大きくすることも必要かもしれません。しかし、小さいタイムボックスの組み合わせをたくさん作って結果大きくすることもできます。一つのボックスは1時間ぐらい。ただ、小さければ他者に分かってもらいにくいので、自分のタイムボックスを見せる、掲示する必要性はでてきます。「自分は不得手だからできません。」と一方的にいうより、「不得手だからこうしたい。」と誰もが目に見える形で示したほうが自分にとっても、チームにとっても楽になるかなと思います。
意外と使えるタイマー
制限時間を設けた仕事をする時には、つい今どのくらいたったかという時間を確かめたいという衝動にかられます。わき目もふらず集中するときには、意外とタイマーの方がいいことがあります。試しに使ってみてはいかがでしょうか。