思いやりや優しさを超えたもの
コロナ禍の中において自分でできることを考える機会となりました。
その中で、困っている飲食店に寄付をしよう。
飲食店や給食などに卸していた食材が残ってしまい、困っている生産者の人を助けよう。
私もいくつかのクラウドファンディングにも参加させていただいたり、SNSを通して商品を購入したりしました。
「おかげで、まずは大変な時期を終えました」「これから皆様からの応援のおかげで元気になりました」というメッセージをみて、良かった。自分が寄付する、または購入することによってその方々がしあわせな気持ちになれたのなら良かった・・・と思ったのです。
家族とのコミュニケーションの危機
私は、常日頃から様々な方々の就職やキャリアに関する相談を受けています。
そこでの一番の気づきは圧倒的に他者だけでなく、家族とのコミュニケーションがとれていないということ。
また、親子向けのセミナーを開催して「どう子どもと話をしていいいのかわからない」といった悩みや「カッとなって」手をあげてしまうことの罪悪感を抱えている方のお話しなど。
双方ともにもっと自然な形でコミュニケーションをとれるいい方法はないかと考えていたところにコロナ禍の時代にはいりました。
思い切った利他への行動
自然な形でコミュニケーションをとれる方法はないのか。
弊社が考えたのは、今回始まった「しあわせコロッケプロジェクト」です。
家族でコロッケを食べて、その中にほっこりとした会話ができるきっかけのおつげが入っているというものです。弊社は飲食店ではないため、この活動を始めるためには志をともに分かち合える方々の協力も必要ですが、今までにはないような投資をしなければならない小さな会社にとっては大きな投資です。しかもその投資は形のあるものでかえってこないというものになります。
返ってきた言葉の大きさ
「コロッケを食べ、おつげをみたことで家族との会話にきっかけになりました。」
「楽しい食事の時間を過ごすことができました」
「ほっこりとした気持ちになりました」
このような何気ない言葉をもらったプロジェクトメンバーの気持ちの変化はどうだったと思いますか?
私はプロジェクト立ち上げから販売、かたづけまでかなりの忙しさだったにも関わらず、しあわせな気持ちになれたのです。メンバー一人ひとりの捉え方は違うとは思います。
しかし、また続けたいという意見がでる。もっとこうしたいといった意見がでるということは、優しさや思いやりといったものを超えた時に感じる自分へのしあわせを感じているのではないだろうかと思った瞬間でもありました。
これからはこういったビジネスが多くでてくるのかもしれません。