私の朝礼失敗談から、今なら言えること

他社の信用をつかむには、社内間の信用から

私のパートナーは転勤族でした。そのため、私の職歴は多岐にわたり様々な組織に身をおくことになります。様々な事業所を経験すると学ぶこともありました。ここ2日で読んだ本に「朝礼をする会社」の好事例が書いてありました。まさに好事例で納得感のあるものでした。そこで今日は少し苦い経験談をブログに書いて今なら言えることを綴ってみました。

「業務日誌ないんですか」

私が若かりしころ勤めていたある事業所は、通常の事業所よりも稼働している時間が長いシフト制の事業所です。同じスタッフと顔を合わせるのは1週間に一度だけ。まったく何もないオープニングスタッフとしてのスタートだったので,マニュアルもスタッフ管理もないところからのスタートでした。毎日スタッフが変わるので、前日何がおこったかは全く知らない状況で次の日がスタート。とんでもない事故が起きても、何カ月後かに入る大きな来客があることも、電話や他社から耳にしたスタッフしか知らないという現場でした。そこで大きな客様に対するトラブルが発生したのです。私は当時まだ若手のスタッフでしたが、勇気をだして業務日誌をつけることを提案しました。まだ2社ぐらいしか経験がなかったのですが、今までに日誌のない職場はそこが初めてだったのです。しかし、そんな大きなトラブルを抱えてさえも、業務日誌をつけることに対する反対の意見は多く、業務日誌を書くという決定から定着に1年かかりました。しかし、業務日誌をつけるだけでは、上手くいかなかったのです。また同じようなトラブルが起きてしまったのです。書いて見て確認の印鑑を押すだけで安心していたのです。意識して情報をアウトプットして共有する習慣はついていなかたのです。

朝礼(夕礼)を行う大切さ

仕事のスイッチを入れる

バラバラと出社し、「おはようございます」と声をかけても返事がなかったり、明らかにいつもと違う様子だったり、みな会社には所属していますが、地域や家庭それぞれ違う環境から出社。その時に迎える気持ちは様々です。そんな中、社員の意識をまずオンとオフをつけるには朝礼(夕礼)という時間は貴重です。特に日本人は「守・破・離」日本の文化が発展、進化してきた創造的な過程のベースとなっている思想でもあります。まず型から入ることに関して能力の高い民族です。まずは型として今から仕事の時間なのだという意識づけ、方向づけ、行動に結び付ける第1歩です。(これは家庭でも同じです)

業務上の注意点の共有

特に製造業、運輸業など作業の際に危険を伴うものもあり、安全に対する意識を強くもたなくてはならないものは、仕事はじめ仕事終わりに安全点検や安全確認のマニュアルは指さし確認は怠りません。しかし、これは何も危険が伴う業務だけではないのです。通達事項、特に報告事項は社員が話す中に見落としがちな問題が隠れていることがあります。前述の業務日誌も読み上げるだけで、その場にいなかった責任者や管理職がそこですぐに解決しなければいけない発見がある貴重なアウトプットなのです。現に最近の顕著な問題としてコンプライアンスがあげられます。「聞いてなかった」「報告がなかった」「そんな大事なことだと思わなかった」「聞いていたことと実際が違う」・・大切な情報を朝一番に耳にすることで、各自気を付けようと意識すると同時に実は会社の根底をゆるがすようなコンプライアンス問題が現場の中でおこっていることをいち早くキャッチする貴重な時間でもあるのです。

組織が目指す大切にしたい理念の共有、具体的な目標を明確にし共有する

企業はある目標を達成するために、利益であったりあるプロジェクトのための日々の計画など、明確な数字や目標ははずせません。朝礼や夕礼で共有するということは小さなスモールステップにまで落とし込めているかという指標にもなります。失敗やできなかったことをせめるためのものではありません。ただどこかに紙に書かれている情報をみてできているできていないではなく、組織として足りないところがあれば、全員で共有して解決策を出し合えるヒントをつかむ場が必要なのです。まとめて「実はこうなってしまいました」「もう手がつけられません」「半年前から自分なりにやっていてうまくいかないのです」など時間がたてば余計に時間がかかる問題もでてきます。顔を合わせて数字や目標を短い時間でも共有することが大事です。顔を合わせるのが大事なのは、コミュニケーションは言語だけで伝わることには限界があるというところにあります。言語はコミュニケーションのひとつにすぎず、実は言語以外の伝達方法で人はコミュニケーションをはかっています。このことは長くなるのでまた今度にしたいと思います。

ただ、漠然と朝礼(夕礼)をしない

大事なことは押さえることも必要かもしれませんが、本に書いてあったいい事例では、「朝礼は社員と心を通わせる対話の時間」と経営者が語っていらしゃいました。
他社の信用をつかむにはまず社内間の信用からですね。

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

白石裕子

育った環境や性別や学歴に関係なく、誰もが社会参加できるような社会を創りあげたいと思い起業しました。今までは国内外の学校教育から民間企業と様々な職種を経験してきました。 職場の定着の大きな課題となる人間関係改善・パワーハラスメント対策として経営者・管理職向けにアンガーマネジメントという心理トレーニングを使った企業・教育機関向けのセミナーを実施しています。今までに携わった企業や団体や学校はのべ405件、受講者は10,100名を超えました。また、小学校から大学までキャリア教育の授業(社会人基礎力)の実施ものべ15校。個別の若者に対するキャリアコンサルティングも月に一度公共施設にて行っております。 ・キャリア教育授業 北九州市立小・中学校(11校)、福岡県遠賀町立中学校(1校)、福岡県春日市立小学校(1校)、福岡県立高等学校(2校)北九州市立大学、北九州工業高等専門学校 ・企業及び団体研修 北九州市市役所、北九州市教育委員会、北九州市関連外郭団体、厚生労働省雇用支援機構、北九州市社会福祉協議会、北九州市内企業、福岡市企業、私立高等学校看護教諭会 ・福岡県男女共同参画企業派遣講師 ・公益財団法人産業学術推進機構中小企業支援センター専門家 <資格> 国家資格 キャリアコンサルタント 認定キャリア教育コーディネーター 小学校教諭二種普通免許 幼稚園教諭二種普通免許 GCDF-Japanキャリアカウンセラー アンガーマネジメントコンサルタント™ アンガーマネジメントシニアファシリテーター™ アンガーマネジメントキッズインストラクター™ アンガーマネジメント叱り方インストラクター™ アンガーマネジメントティーンインストラクタートレーナー™