創業までの物語Ⅳ 中・高校生~39歳までのキャリア開発プログラム

ニーズは社会に出る直前直後の若者たちにある

自分の価値観を考えるカードソート

行政が初めて作った中学生~39歳までが利用できる、社会教育施設。
主に、家庭や学校、職場のほかで若者だれもが広い意味での教育を受けられる場所としてスタートしましたが、最初は思ってもいなかった小学生やご高齢の方々の利用が多く、思ってもいない反響がありました。そんな中、私は主任指導員の採用試験で構想していたことを始めてみることにしました。

キャリア開発プログラム

中学生~39歳までのキャリア開発プログラム作成は、構想段階から議論の焦点となりました。そもそもそんなプログラムを必要としている人がいるのか、国からは社会人基礎力の必要性や、広義のキャリア教育の必要性が問われていましたが、ニーズがあるのかわかりませんでした。
私は、少しずつ中学校・高校・大学・地域企業へと宣伝とヒヤリングとプログラムへの反映を試みてきました。施設の遊具点検や受付、貸出スペースの予約管理や慣れないレジの使い方など、じっくりプログラムの中身を検討するのは、休みの日や遅番が終わる深夜になっていました。

より実社会に近い学び(仕事体験)

働く価値観ワークショップや、キャリア発達のワークショップをしただけでは、イメージできない若者には、どのようにして自分のキャリアの可能性を見つけることができるのだろうか、また働いている若者が自分の可能性に気がつくにはこれしかないと思ったこと。それが仕事体験でした。
地場の大手企業によびかけましたが、仕事を全く知らない人たちに説明し、手を動かしながら考えていただくことに対して、どのようなメリットがあるのか、売り上げがあがるのかといった声がもどってくることが多かったように感じました。

そんな中でも、自分の仕事にプライドをもって仕事をしている方々が、取り組みに共感し、様々な仕事体験を2~3週間かけて一緒に創り出すことができました。各業種1度しか実施できなかったのですが、数日たって大学生から「次はいつありますか」働いている32歳の方からも「参加した人から聞いたのですが次はいつですか」という問い合わせがき始めたころに、施設の民間委託が決まりました。

私は、キャリア開発の理論のワークショップとSELプログラム、仕事体験を組み合わせたものを自分の一つのパッケージとして必要な人に届けられることが、次の自分の社会的役割だと思い、この施設での仕事を終えることとなりました。

 

ABOUTこの記事をかいた人

白石裕子

育った環境や性別や学歴に関係なく、誰もが社会参加できるような社会を創りあげたいと思い起業しました。国・行政・民間といった様々な機関でキャリアアップをしてきました。特に国内外の教育現場、社会教育現場での経験が11年と長く、不祥事や崩壊といった問題を抱えた現場の立て直し屋と呼ばれてきました。一番の強みは人材開発プログラムの作成です。現在は、職場の定着の大きな課題となる人間関係改善・人材開発プログラムを使って、企業の社員と大学教員などの資質向上研修をおこなっております。 今までに携わった企業や団体や学校はのべ466件、受講者は10,297名を超えました。また、小学校から大学までキャリア教育の授業(社会人基礎力)の実施ものべ29校。個別の若者に対するキャリアコンサルティングも月に一度公共施設にて行っております。 ・キャリア教育授業 北九州市立小・中学校(23校)、福岡県遠賀町立中学校(1校)、福岡県春日市立小学校(1校)、福岡県立高等学校(2校)北九州市立大学、北九州工業高等専門学校 ・企業及び団体研修 北九州市市役所、北九州市教育委員会、北九州市関連外郭団体、厚生労働省雇用支援機構、北九州市社会福祉協議会、北九州市内企業、福岡市企業、私立高等学校看護教諭会,経営者団体の勉強会 ・福岡県男女共同参画企業派遣講師 ・公益財団法人産業学術推進機構中小企業支援センター専門家 <資格> 国家資格 キャリアコンサルタント 認定キャリア教育コーディネーター 小学校教諭二種普通免許 幼稚園教諭二種普通免許 GCDF-Japanキャリアカウンセラー アンガーマネジメントコンサルタント™ アンガーマネジメントファシリテーター™ アンガーマネジメントキッズインストラクター™ アンガーマネジメント叱り方インストラクター™ アンガーマネジメントティーンインストラクタートレーナー™