良い職場とは何だろう?

「働きやすい職場には、何がありますか?」
この質問に即座に回答できる人は、読んでも面白くないです。

今回は、良い職場とは何だろう?というテーマです。

会社を辞めようかと悩む人の傾向

貴方の職場は、良い職場ですか?それとも悪い職場ですか?
良いか、悪いか、どちらかにせよ、と云われたらどちらですか?
さらに、その理由を箇条書きにするとしたら・・・

この質問は、私がハローワークにいた時からずっと、離職に悩んでいる若者によく出す質問です。
ほとんどの人は、即座に悪い方を選びますが、その理由を箇条書きにするのは時間がかかります。

「少し時間をかけて考えてもいいよ」と言って15分くらい考えてもらうと、いくつか書きはじめますが、その多くは、「励ましの言葉もない」とか「ちゃんとした説明がない」、「有休が取れない」など、「~がない」という表現になります。
そして、書いてもらった後で、それぞれの理由を詳しく聴くと、今度は反省したり、自分を戒めるような言葉が出始めます。

「自分があの時もっとこうしておけば良かったのですが・・・」とか「どうせ自分は覚えがわるいから・・・」などといった具合に自分を振り返るのです。
中には一方的に上司や先輩の批判をする人もいますが、黙って聞いているとせいぜい15分くらいで落ち着いて、やはり自分を振り返ります。
「でも、こんな会社を選んだ自分が悪いんですけど・・・」といった具合です。

私は、それだけ自分のことを振り返ることが出来ている時点で、すごいな~と感心して、本人にそう伝えるのですが、意外にも冷静に「自分は一方的な意見を言っているわけではない」という旨の説明をし始めるのです。
これは、私の経験上の思い込みかもしれませんが、会社を辞めようかと迷っている人ほど、自分を客観的に見ようとするのではないかと思います。

そういう人の声をよく聴いていると、良い職場に必要な条件のような、何かヒントのようなものが見えて来るのです。

離職に悩む人にとっての良い職場の条件

同じ人に、「では良い職場の条件は何?」と質問すると、先ほど書いた理由の逆と思いきや、多くの人は何と「普通の職場」と言うのです。

「普通って、どんな職場のこと?」と再度質問すると、今度は「さっき話した(書いた)ことが起きない職場かな?」などと考え込むのです。
どうやら、自分にとっての良い職場という観点ではなく、一般論としての良い職場とは?という思考になっているようなのです。
やはりこの質問の時でも、私は良いと思うけど、他の人にはどうだか分かりませんといった、自分を客観視しているような節が見えるのが面白いところです。

「貴方の思う良い職場の条件でいいよ」と念押しして出た回答にも、「差別がない」とか「上司のえこひいきがない」、「無駄な残業がない」など、やはり「~がない」という表現が多くなります。

そんなやりとりをしていくうちに分かったことは、「普通=まとも」という価値観でした。
私が出会って来た若者の多くは、”まともな会社”でないと思うから、辞めようと悩んでいたようです。

では、まともな職場と良い職場は同じなのか?という疑問が湧いて来ませんか?

良い職場の条件

今度は、「良い職場にあって、悪い職場にないものは、一体何だろうか?」と質問してみます。
すると、「信頼関係・笑い・学び・希望・目標・道具・設備」などといった単語が出てきます。
つまり、「~がある」とか「~が充実している」と表現できる言葉が出てくるのです。

すると、その後は自然に「今の職場にも、たまに笑いはあるな~」とか「信頼がまったくないわけじゃない」など、ないないという理由の中から、あるものを探そうとするのです。
もちろん、そうでない人もいますが、説明すると少なくとも頭では理解します。

つまり、良い職場の条件とは、そこで働く人が、良いと思うところを「~がある」と、どの程度言えるのかが、一つのバロメーターになるのではないでしょうか。
もちろん、「いじめがある」とか、「サービス残業がある」などは、良い条件とは言えませんが…

貴方の会社で是非試してみてください。「うちの会社の良い点はいくつある?」と。

いろんな人が集まる職場なので、共通した何かがあるという事だけではなく、それぞれに良い点があると思える職場が、良い職場だということではないでしょうか。

ABOUTこの記事をかいた人

yasuhiro kouno

キャリアコンサルタントの高野(こうの)です。 「競争社会から共創社会へ」という大きな夢の実現を目指しています。 自分では気づかない未知の可能性に気づく体験プログラムを、多くの方に味わっていただきたいと思っております。