夢のあきらめ方?!

「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。
そのためには、中学、高校と全国大会にでて活躍しなければなりません。
           (中略)
ドラフト入団で、契約金は、1億円以上が目標です。
           (中略)
そして、僕が一流選手になって試合に出られるようになったら、
お世話になった人に招待状を配って応援してもらうのも夢の一つです。」
これは、野球選手のイチローが小学校6年生の時に書いた作文です。

「ぼくは大人になったら、世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。
          (中略)
Wカップで有名になって、ぼくは外国から呼ばれてヨーロッパのセリエAに入団します。
そしてレギュラーになって10番で活躍します。
一年間の給料は40億円はほしいです。
プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り、世界中の人が、このぼくが作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。」
こちらは、サッカーの本田圭佑選手の小学校卒業文集。

「この六年間で一番思い出に残ったことはテニスで日本一になったことです。
練習で一生懸命やった結果が出たと思います。
全国選抜や全国小学生大会、全日本ジュニアの三つの試合で優勝しました。
          (中略)
これからはだれにも負けないように、苦しい練習も
絶対あきらめずに全力でとりくんでいこうと思います。
夢は世界チャンピョンになることです。
夢に向かって一歩一歩がんばっていきます。」
こちらは、テニスの錦織圭選手のもの。

やはり、一流の人たちは違いますね。それに引き替え、自分は…なんて思ったりしてませんか。

一方、こういう人たちもいます。
「景気がどん底のとき、自分の留年するのかなあと思っていたら、たまたま知り合いがいて、トヨタ自動車販売ならば採ってくれるというので選り好みせずに入社を決めた。」(トヨタ自動車元社長・奥田碩氏)
「希望した会社にはことごとくけられた。先生に呼ばれ「私の知人が京都の碍子製造の会社にいる。そこなら何とかとってくれそうだ。」」(京セラやKDDI元社長・稲盛和夫氏)
「新聞社の入試試験を受けたが、面接で落ちる。紹介で東京出版販売の試験を受けることができて、合格した。」(セブン&アイホールディングス元会長・鈴木敏文氏)

あれあれ、あまりうまくいってないような… そして、あまり考えずに流れに任せているようでもある。でも、一流企業のトップと務めた方々ですよ。

子どものころからはっきりした夢を持っていて、それに向かって頑張って、その夢を実現できたら素敵なことでしょう。しかし、いろいろな事情で夢をあきらめてしまった人や、そもそもそんな明確に何になりたいなんて考えてなかった人もいるでしょう。でも、大丈夫ですよ。

ここで、少し人生を振り返ってみましょう。小学校、中学校、高校、現在のそれぞれの時期に夢中になったこと、なりたかったもの、好きだったことは何ですか。結構変わっていませんか。
夢や趣味や目標はどんどん変わっていく。そして、好きとか夢中とかのきっかけは周囲の人がもたらした偶然だったりします。
夢とか好きとか目標とかは変わる。ただ、変わったことで無駄になるわけではなく、それぞれが積み重なる。夢は変わってもいいんです。
人生の折々に夢という花が咲く。それは豊かで実りあること。そして、その花の種は偶然にもたらされる。
だったら、偶然の出会いを増やし、その出会いから生まれる夢の種を前向きに受け止めるような行動をしていれば、花はたくさん咲くのではないでしょうか。

「クランボルツに学ぶ 夢のあきらめ方」海老原嗣生著、星海社新書刊。
この本は、そういう風に私たちを勇気づけてくれます。

そして、夢の種を手に入れるには、5つの習慣があるとも言っています。
それは、「好奇心」「持続性」「柔軟性」「楽観性」「冒険心」

「計画された偶発性理論」というスタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提案したキャリア論を使って私たちにエールを送ってくれます。

 

ABOUTこの記事をかいた人

Thomas

品質マネジメントや工程管理、コンプライアンス、リスクマネジメントなどの仕事に携わり、仕組みを動かすのはひとだと痛感しました。ひとがイキイキすると、職場や社会もイキイキします。