社会人になったら学ぶべきこと

学校を卒業し、会社に就職すると、環境が一変します。戸惑うことが多く、意識を変える必要に迫られます。しかし、どのように意識を変えればよいのかは新入社員には分かりようもなく、また、この部分を確り社員教育できている企業も多くないようです。
この本は、「コンサル一年目が学ぶこと」というタイトルですが、業種に限らず、また新入社員だけでなく入社数年した社会人も役に立つ、心構えや考える視点について述べられています。もちろん、就活中の学生にもお勧めで、夏休みに読んでもらいたい一冊です。

学生の間は、お金を払って勉強していたのですから、学生は消費者、お客さんであり、学校から教育というサービスを受ける立場でしたが、社会にでるとこの立場が大きく変わります。すなわち、ヴァリューを出すことが求められます。他人に対する貢献ができ、相手がそこに価値を感じてくれたとき、その仕事には、ヴァリューが生まれる。自分がやりたいことではなく、相手が求めていることをする。一人のプロとして、会社に貢献すること、そして、その先にあるお客様を満足させること。それによって給料が得られるのです。
また、時間はお金と考えましょう。会社にいる間のワークタイムは、時間がコストであるという意識をもって、常にプロフェッショナルとして振る舞いましょう。仕事中に休憩をするのは大事だけれども、あまりに長い休憩や、雑談は控えべきです。社員がサボっている、非効率的な仕事をしているのを見るとき、経営者はお金を失っているように感じるものです。

多くの仕事は、一人でできるもではなく、チームで行うものです。
したがって、報告・連絡・相談(報連相)が非常に大事になります。報連相の目的は、上司と部下が仕事の目的と内容について、共通の理解を得ることです。その仕事の背景や目的、具体的な仕事の成果イメージ、クオリティ、優先順位・緊急度を明確にし、共有するようにしましょう。
相手の期待を超え続けることがビジネスの基本です。そのためにはまず、相手の期待の中身を把握することです。

新入社員の内にできることは限られているかもしれませんが、約束したことを必ずやり遂げるのが大切です。
このことを通して信用が生まれてきます。信用は、年齢やスキルによって得られるものではありません。お客様との約束を果たすことが第一です。もし、自分たちの手に負えないときは、他人にヘルプを求めてでも最後までやり遂げる。
そして、やり遂げるための原動力になるのは、「自分でこの仕事を選んでいるという意識」です。就活生は、自分でこの仕事を選んだんだと自信を持って言えるような仕事、企業を選ぶことが大切です。

この本には、他にも、
・結論から話す
・端的に話す
・ファクト(事実)で語る。特にファクトの筆頭である数字で語る
・論理(ロジック)と数字で伝える
・作業を始める前に、手順を考える。その段階で合意を得る
・ロジックツリー、構造化、問題解決手法を学ぶ
・事実→分析・解釈→行動・解決策 で提案する
・仮説→検証→フィードバックのサイクルを高速で回す
・情報に接するときには、自分の意見をもって接する
・スピードと質を両立する
・師匠を見つける
・フォロワーシップを発揮する
・勝利に貢献する
といった基本的なスキルが述べられています。

ABOUTこの記事をかいた人

Thomas

品質マネジメントや工程管理、コンプライアンス、リスクマネジメントなどの仕事に携わり、仕組みを動かすのはひとだと痛感しました。ひとがイキイキすると、職場や社会もイキイキします。