なぜ勉強しなくちゃいけないの?

「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」お子さんにこういう素朴な疑問をぶつけられた経験のある方もいるでしょう。あるいは、自分が子どもだったころ「なんで勉強しなくちゃいけないんだろう」と考えたこと、ありませんか。
また、子どもに向かって、「宿題やった?」「勉強しなさい!」と連呼していませんか。

8人の識者がそれぞれ語ってくれています。前半は子ども向けの表現になっており、後半はしっかりとした大人向けの読み物になっています。

中でも私がハッとしたのは、養老孟子先生の指摘です。
つい、「そういうもんだ」と答えてしまっていないか。これでは、子どもの思考を停止させてしまう。親だけじゃなく学校の先生もそうなっていないか。なんとか正解を教えようとするあまり、考えなくてもいいと答えを発信しているのではないか。これは、何にでも正解を求める世の中や現代の教育の弊害ではないかというようなことを述べられています。

文部科学省の学習指導要領でも、知・徳・体にわたる「生きる力」を子供たちに育むため、「何のために学ぶのか」という学習の意義を共有というようなことがうたわれています。

「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」という質問への養老先生の返事は、「くだらないことを聞くんじゃない!」(自分で考えろ)です。「なぜ勉強するのか」子どもだけでなく、大人も、少し立ち止まって考えてみてはどうでしょう。
 

子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?
おおたとしまさ編著、日経Kids+刊