シリーズ「大学生のための自己分析のススメ」その16

就活が楽しくなる!そのカギは、私たちが日々”無意識”に行っている自己分析を早期に”意識化”することです。

「大学生のための自己分析のススメ」と題して、簡単にできる自己分析の手法と活用法を、分かりやすく解説してゆきます。
自分を知ることは周囲や世間とつながってゆくことを意味します。あなたにしかできない就活を楽しんでください。

就職活動の型と仕事の仕方の共通点(前回のつづき)

今回も引き続き、就活の型から推測する仕事の仕方について紹介です。
前回は3つ紹介したので、今回は残りの3つを紹介します。
但し、あくまでも私の経験則からの考察ですので、統計上の裏付けなどないことをご了承下さい。

Ⅳ:用意周到、効率重視型
「人生において、時には無駄な事も必要と知るべし」

就職活動を早い時期から始め、自分のペースでブレない活動できる人。
また、公的機関や学内の支援を上手く利用する人は…

・常に先を考えて行動するので、段取りが良い。
(「仕事は段取り8割!」といった言葉に共鳴)
・物事を善悪で判断する傾向が強い。
(就活も「成功が善」「失敗は悪」と考えている)
・仮に失敗しても、「意味のある失敗」でなくてはいけない。
(理由が分かる失敗なら次に繋がるから)
・仕事にスキがなく粛々とこなすが、心の余裕もない事が多い。
(空き時間は堕落の入り口なのだ・・・)
・常に真面目で正しい行いを心掛けているが、本音は違う。
(たまにはハメを外して壊れたい時も…)
・会社の雰囲気にはすぐに馴染むが、本当の自分は見せない。
(会社では別人になれるのだ!)
・「時は金なり」のお手本のような行動する。
(時間を無駄に使うのは悪。効率的に使ってこそ善)
・言葉での称賛より、給料や待遇面での評価の方がうれしい。
(頑張った証が欲しいのだ!)
・闇雲な行動はしないが、納得出来るまで動かない。
(それをしてどんな効果があるのですか?)
・原理原則を重んじるあまり、短絡的な発想を必要以上に拒絶する。
(もっと先のことまで深く考えて!)

この型にハマる人の多くは、いわゆる「出来すぎ人間」です。

「自分に厳しく人にも厳しい。」というタイプが多く、他者の言動が非常識で幼い程、拒絶反応が強く現れます。また、人には厳しくないと言う人でも、自分のモノサシで人を評価する傾向が強く、物事を評価する時に「普通〇〇だろ!」という表現を多く使い、周囲に同意を得ようとします。

一方、仲間意識が強くチームの和を重んじようと努力します。

グループ内に、執拗に和を乱す様な行為をする者に対しては、毅然とした態度で対峙する力も併せ持って持っているので、周囲から頼りにされる存在にもなります。しかし、遊びがなく、硬いイメージが付きやすいので、「真面目で厳しい人」といった評価となる可能性もあります。
どちらにしても、自分にも人にも「許す気持ち」を大切にすることが必要です。

 Ⅴ:自信喪失、臆病不安型
「上手く行かない自分に酔っていませんか?」

就職活動を始めてしばらくすると、この型に陥る人が出てきます。
特に夏休みが明ける時期に多いようですが、一度この型にハマった人は、両極端に分かれる傾向があります。

その一端:悪しき方向(トラウマ・悪しきジンクス)

・素直になれない。人の助言を聞き入れない。(疑い深くなった)
・「正直者は損をする。」など、さめた考えを持つようになる。(どうせ無理)
・自分の力不足を、親や環境のせいにする。(責任転嫁)
・気力が出ない、出せない、頼まれても出さない。(自暴自棄)

その一端:良い方向(教訓・自己成長)

・物事を慎重に行うようになった。(勢いだけだはダメなのだ・・・)
・人に頼り、教えを乞う事を知った。(気持ちが楽になった)
・自分の実力を把握し、身の丈に合ったやり方に変えた。
(○○すべき。より○○なら出来る)
・「これも自分を見直す良い機会となった」と考えられるようになった。
(ポジティブになった)

言うまでもなく、良い方向となればいいのですが、そのカギを握るのは人に頼る行為です。

誰でも失敗や不遇はありますが、自らの力だけで立ち直るのは極めて困難です。また、窮地に立った時にさえ弱音を吐けない、人に助けを求められない人は、悪しき方向に傾いてしまい、最後には人を拒絶するようになるかも知れません。

「たかが就活、されど就活です。」上手く行かない時こそ、人に頼り、弱音を吐き、導いてもらう事で、良い方向に変える事が出来ます。 

Ⅵ:行方不明、迷走焦り型
「時間がない、自分だけ置き去りなどと勝手に決め付けていませんか?」

就職活動の中盤でこの型に陥る人は、特に要注意!

・あれこれと情報を集める割に、活動が一向に進まない。
(やろうとしている気持を分かってほしい)
・焦っている割に時間配分を考えていない。
(えっ!もうこんな時間?)
・「効率を考える余裕もない!」と思うくらい忙しぶる。
(動いてなきゃ仕事じゃない!)
・人の行動を気にするあまり、自分のやるべき事が見えない。
(○○さんはもう出来たのかなぁ~)
・物事の限界を勝手に決める。
(あ~もう無理。今からじゃ間に合わない。どうせ出来ません。)
・結果は出したいが、努力は最小限で抑えたい。
(ぱぱっとやって、ササッと終わりたいな~)
・「何でもやります!」と言った端から注文を付ける。
(それはいや、これもいや、でも何かしたい。)
・人に頼る事と、人のせいにする事が表裏一体。
(○○さんの言う通りにしたのに・・・)
・安全な方向しか向きたくない。
(本当にこれでいいの?失敗したらどうしよう?)
・自分の方針がすぐに変わる。または元々方針などない。
(結果が出せればそれで良し。)

この型にハマる人の多くは、不安から生じる被害妄想が自分の行動に制限をかけています。

気持ちばかり先走り、体がついて行かない状態で、頭の中だけは色々な事柄がグルグル回っています。
そのため、物事を始める前から自分で勝手に結末を想像し、何もしていないのに、やったつもりになっているケースが少なくありません。

しかしものは考えよう。実は想像力に長けているとも言えるのです。

これからの行動が鮮明に想像できるからこそ、不安にもなるのです。なので、想像力の使い方を良い方へ変えるトレーニングとして、出来ないと思うことを無理やりするのではなく、出来ると思う事を確実にやり、小さな成功体験を繰り返す事が有効です。

前回から2回に渡り、就活の型と仕事ぶりについて述べてきましたが、次回で自己分析のススメは最終回となります。

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yasuhiro kouno

キャリアコンサルタントの高野です。 「競争社会から共創社会へ」という目標に向かって、人を仕事に合わるのではなく、人に合わせた仕事の創出のお手伝いをしています。