シリーズ「大学生のための自己分析のススメ」その1

就活が楽しくなる!そのカギは、私たちが日々”無意識”に行っている自己分析を早期に”意識化”することです。

これから数回に渡り「大学生のための自己分析のススメ」と題して、簡単にできる自己分析の手法と活用法を、分かりやすく解説してゆきます。
自分を知ることは周囲や世間とつながってゆくことを意味します。あなたにしかできない就活を楽しんでください。

はじめに

私たちは皆、日頃から自己分析をしながら生活していますが、それを意識している人は少ないでしょう。
しかし、就職活動の時期になると話は変わり、自己分析は大変重要な意味を持つ行為となります。
学生の中には就職活動は辛くて苦しい時間のようなマイナスのイメージや、無事に内定が取れるのか、といった不安感を持っている人は少なくありません。
私は、そんな学生にこそ、早い時期から自己分析を意識的に実践してほしいと願っています。

私は、就職活動ほど、人生において有意義な時間はないと思っています。
なぜなら、就職活動は、ただの1秒も無駄にならない、全ての行為が未来の自分の創造に役立つ時間だからです。
そして、そんな有意義な時間を実感できるか否かは、意識して実践する自己分析の成果と深い関わりを持っているのです。
就活の時期になって、何となくぼんやりと自己分析を行う人と、早くから目的意識を持って行う人とでは、企業の採用担当者に伝えるべき情報量は雲泥の差となり、当然後者の人の方が、より多くの、しかも整理された情報を相手に伝える事ができる分、理解度も増し内定獲得へ近づきます。
また、就職活動においての自己分析は、単に採用選考を通過するためだけに行うのではなく、これから社会人として一人前になり、未来の自分を創造する力を養う為の方法と言っても過言ではありません。

これから、私の考える就職活動における自己分析の考え方や手法について、詳しく解説して行きます。
さらにその内容は、近い将来社会人になった皆さんが、会社(職場)でも応用できるものだと思います。
勿論、「絶対にこうすべきだ。」と言うものではなく、一部でも、皆さんの就職活動や社会人としての活動の一助になれば幸いだと考え、提案させて頂きます。

そしてもう一つお伝えしておきたいのが、就職活動に立ち向かう姿勢です。
それは「やる前から既に自分に向いている仕事などない、ましてや入る前から既に自分に合う会社などない。」という考え方を持つことです。
自分に向いている仕事を探すのではなく、これか向くかもしれないと思える仕事を探し、自分に合う会社を探すのではなく、自分の方から合わせられそうな会社を探す、そのために行うのが自己分析であり、企業研究なのです。
どんな仕事も、実際にやってみなければ、本当に自分に合うのか、楽しいのかなど分かりません。
「自分に合うかどうか」より大切なのは、「それが好きになれるかかどうか」ということです。
自分に合っていることと好きなことは、必ずしも同じではなく、どんな仕事も好きでなければ楽しくならないし、仮に自分に合っている仕事でも、それが好きでなければ長く続けられないかもしれないのです。
自分が素直に好きだと言えることを明確にし、それを採用担当者に的確に伝える術を、これから紹介して行きます。
勿論、好きな仕事を見つけ、それを獲得するのは容易な事ではありませんが、就職活動は、貴方が近い将来、好きな仕事ができる自分に変化する場所(職場)を探すことでもあるのです。
自己分析をしっかり行い、貴方にしか出来ない就職活動を送って下さい。

1:自己分析の基礎

【1-1】自己分析の捉え方

「自己分析」は、「自己理解・自己認識・自己概念・自己受容・自己容認…」など、類似点の多い言葉で説明されることが多いのですが、私は出来るだけ、その様な言葉を省いて説明したいと思っています。

これから解説する自己分析の概要は、以下のようになります。
「自分のことを、見知らぬ誰かに説明し、理解してもらうためには、自分の内外にある膨大な情報を分類して、取り出しやすく整理しておく必要がある。だからこそ人に協力してもらい、自分では気づけない情報を探してもらったり、以前とは変わった情報に置き換えたりしてく行為が必要となる。」
そして、この内容から最も基本的な捉え方として整理したのが、以下の3つになります。
1,自己分析は、決して難しいことではない。
2,自己分析は、一人で行うものではない。
3,自己分析は、絶えず変化すものである。
何事もそうですが、まず自分が物事をどの様に受け止めるのかが非常に重要です。
私は、多くの学生に「自己分析は楽しいもの。」というイメージを持ってもらうために、この様な捉え方が必要ではないかと考えています。
多くの学生が、自己分析を何か特別な行為のように捉え、必要以上に難しく考えているようですが、実は全く逆で、自己分析は私たちが普段何気なく行っている行為の一つに過ぎません。
また、「自己分析は一人でするもの」或いは「一度行えばもう終わり」といったイメージを持っている人も多い様ですが、それも少し違います。
自己分析は、その意味と手法さえしっかり取得すれば、人生を楽しく過ごして行くために欠かせない、ライフワークのようなものになるはずだと、私は確信しています。
では、なぜ多くの学生が自己分析で悩むのでしょうか。
私は、自己分析を難しくしている原因の一つは、その結果を人に話したり、書いたりする「情報を発信する場面」ではないかと考えています。

自分では分かっている事が、人になかなか分かってもらえないという経験を持つ人は多いでしょう。
また、いちいち自分の考えやその理由を他人に説明するのは面倒だ、態度で分かるだろ!といった感情も、誰しも持っていると思います。
しかし、それが就職活動となると(特に面接の場面では)、全く知らない人に、しかも初めて会ったその日に、自分の考えや要望、さらに自己PRなどを言葉で伝えなくてはならないのです。
それこそが、自己分析を「難しいもの」、「面倒くさいもの」と思わせる原因だと、私は考えるのです。
だからこそ、私は上記の様な捉え方が必要だと思うのです。
私が提案する自己分析の手法は、情報収集と情報発信がセットとなっている点が特徴といえます。
むしろ、情報発信を前提とした自己分析と言ってもいいでしょう。
私は、自分自身で「私はこういう人間です。」と分かったところで、それを周囲の人たちに発信しなければ、真の自己分析とは言えないのではないか、自分の考えや感情を周囲に発信し、その反応を確かめ、自己成長や自己実現に繋げて行くことこそが自己分析の目的ではないかと考えています。
では、次回から就職活動に的を絞って、自己分析の手法をもっと具体的に説明して行きます。

ABOUTこの記事をかいた人

yasuhiro kouno

キャリアコンサルタントの高野(こうの)です。 「競争社会から共創社会へ」という大きな夢の実現を目指しています。 自分では気づかない未知の可能性に気づく体験プログラムを、多くの方に味わっていただきたいと思っております。