福岡大学「技術者リテラシー」レポート

先日、福岡大学機械工学部の「技術者リテラシー」に、講師として登壇させていただき、3年生の学生に就活に関するお話しをさせていただきました。

昨年も登壇させていただきましたが、その時は「超自己分析」というタイトルで、お金と時間に対する自己認識を確かめるというワークショップを行いました。

そして今年のタイトルは「未来の自分へ!」にしました。

3年生ということで、就活が本格化する前に、自分の考え方を整えておきましょうという提案をするつもりで、社会人基礎力をベースに幾つかのグループワークを用意しましたが、何と既に内定を取っている学生が2名いました。

やはり、理系の男子だけあって早いな!!と思いきや、まだこれから就職の事を考えるという学生も3分の1くらいいました。

今回、私が学生に伝えたかったことは、「正解を探すよりも、疑問を深めよう!」と「未来から今を見る視点を持とう!」の2つです。

みんな違ってみんなイイ。答えよりも疑問を深めよう!

「社会に出ると、答えのないことなど山ほどあるし矛盾だらけだ。だから自分の頭でよく考えて、自分の軸を持て!」
これは、私が最初に就職した会社の上司にいただいた言葉です。
この言葉の意味を実感したのは、社会人になってしばらく経ってのことでしたが、今でも思い出すことがよくあります。

今では誰もがスマホを持ち、いつでもどこでもビッグデータとアクセスして、あらゆる情報を手にすることが出来ます。
しかし、それらが全て正しい情報かは別です。
同じ出来事でも、それを発信する人の立場や価値観で、伝える方向性や言葉は随分変わるものです。

だからこそ、情報に振り回されないように、疑問を持ち、自分で考え、人の意見も聞きながらさらに考えを深め、人との違いを発見し、自分の主張を振り返る、といった「考える楽しさ」を知ってほしいと思い、イメージトークというワークを行いました。

写真を見て、なぜこんな状態になったのかを考えて、隣同士でシェアし合うという簡単なワークですが、同じ写真を見ても皆違うことを考えていました。もちろん、正解などありません。

その場にいた多くの学生は、自分と違った考えを聞くのが楽しそうでした。

時の流れを逆行する視点も必要です。

短めのグループディスカッションでは、未来を想像して意見交換を行いました。
いきなり30年後の世界に行けたら、どんな状況になっていると嬉しいかという観点で考えてもらいました。

私は、前職のハローワークで学生の就職支援をしていましたが、「未来の自分像」に悩み苦戦する学生と多く出会って来ました。
いわゆる「自分は将来何がしたいのか?どうなりたいのか?」といった質問に即答できない学生のことです。

でも、彼らの話をよく聴いてみると、ほとんどの学生は”分からない”のではなく、「思っていてもそうなれない」と考えているのだと知りました。

「いくら思っていても、実際そうなれないかもしれないから、言えないし書けない。」
「今までの自分では、人と違うことや大きなことなど出来やしないから、普通でいいと思う。」
といった感じで、自分に自信が持てない学生が実に多い事を知りました。

さらに、多くの学生が未来を考える時、過去⇒現在⇒未来という時の流れに沿った考え方だけで、「未来」には、今との結び付けや根拠がなければならないという思考に陥っていることも知りました。
だからこそ、私は「未来から今を見る視点」も必要だと言ってきました。そして、一緒に考えて来ました。

学生に限らず、人は誰しも過去や現在の自分を起点に将来を考えると、どうしても不安材料が邪魔をして小さくまとめようとしてしまうのが普通ではないでしょうか?
でも、何の根拠も理由もなくていいから、いきなり未来の自分を想像できれば、そこから今の自分を見て何が足らないのか、何をすればいいのかが見えることもあると、私は思っています。

ディスカッションは大いに盛り上がり、あっという間の15分でしたが、どの学生も真剣に、そして楽しそうに話していたのが印象的でした。

そして、ディスカッションの後で各グループに話したことを発表してもらいましたが、多くの学生から「家庭を大切にしたい」とか「仕事とプライベートの両方を充実させたい」という趣旨の意見が出たのは、とても興味深い結果でした。

学生の反応

講義の後、学生が書いたレポートを送っていただき、どんな受け止め方をしてくれたのかを確かめたところ、どうやらグループワークが新鮮だった様で、「人の考えや意見を聞けたのが良かった」という趣旨のコメントが多かったのでホッとしたと同時に、やはりアウトプットが出来る機会が必要だということを、改めて感じました。

他にも様々な意見や感想を書いてくれていましたので、その一部を紹介します。

これから活動を始める学生に

弊社ホームページの「YASUブログ」には、就活中の学生に向けたブログも幾つか掲載していますので、参考になれば幸いです。

シリーズ「大学生のための自己分析のススメ」その1

シリーズ「知って得する就活法」その1:合同説明会

シリーズ「魔法の添削」その1~応募書類の基礎知識~

ABOUTこの記事をかいた人

yasuhiro kouno

キャリアコンサルタントの高野(こうの)です。 「競争社会から共創社会へ」という大きな夢の実現を目指しています。 自分では気づかない未知の可能性に気づく体験プログラムを、多くの方に味わっていただきたいと思っております。