ミレニアル世代の仕事観

「物の豊かさ」から「心の豊かさ」の時代へ

ミレニアル世代とは(小学館:デジタル大辞典より抜粋)

『米国で2000年代に成人あるいは社会人になる世代。1980年代から2000年代初頭までに生まれた人をいうことが多く、ベビーブーマーの子世代にあたるY世代やデジタルネイティブと呼ばれる世代と重なる。』

バブル世代とミレニアル世代の価値観の違い

ミレニアム世代は、日本ではバブル中期から崩壊期に生まれた世代に当たり、いわゆる平成不況時代に育った人たちで、2000年前後の「就職氷河期」を経験した世代に当たります。

現在では30~40歳代になっているミレニアル世代は、それ以前のバブル世代とは明らかに異なる特徴や価値観を持つと言われています。

その象徴として、ミレニアル世代は「物の豊かさ」よりも「心の豊かさ」を重視する傾向が強いことが挙げられます。そして、人間性としては、自己中心的であるが、他者の多様な価値観を受け入れ、仲間とのつながりを大切にする傾向があると言われています。

かつて多くの若者は、就職したら一生懸命稼ぎ、ブランド品や高級車やマイホームを買い、たまに海外旅行に行くといった生活スタイルを手に入れようと、時間が長くても休みがなくても必死で働くという時代がありましたが、今では”物欲”や”所有欲”といった言葉は若者から遠のくばかりです。

幼い頃には既に経済は低迷するも身の回りには物は溢れ、どの家庭にもインターネットが普及し、思春期を迎えた頃にはSNSが登場するという時代を生きたミレニアル世代が見る未来は、明らかにバブル世代と異なり、当然ながら、仕事観も違うという訳です。

バブル世代には理解し難い仕事観

最近、経営者の方からよく聞くのは、「若者の出世欲がない」という旨のお話しです。

昇進することを喜ぶどころか、責任が増すことを敬遠するという若者は確かに増えている様ですが、彼ら彼女らは決して不真面目でもなければ、怠け者でもありません。
むしろ、彼ら彼女らなりに真摯に、そして正直に仕事に向き合っているのです。

しかし、その興味関心の向く方向は、決して売上額でも新規獲得数ではありません。
ミレニアル世代が重視しているのは、「自身の成長につながるかどうか」、「仕事にやりがい(楽しさ)を感じることが出来るかどうか」そして「仕事を通じて良き人間関係が構築できるかどうか」など、数値では測れない成果を求める傾向が強いのが特性とも言えるのです。

言い換えると、数値目標を掲げて、ただひたすらそれを目指せ!というやり方はミレニアル世代には通用しません。いくらプレッシャーをかけても、やる気を出すどころか、辞めようと考えてしまいます。

彼らを”その気”にさせるのは、その数値を達成することでどんな世界が拓けるのか、またその世界が自分にとって成長なりやりがい、さらには新たな出会いに繋がるのかを明確に示すことです。

しかしながら、やはり明確な目標値は必要です。
そこで工夫すべき点は、数値を絶対目標とするのではなく、目指すべき世界観を共有し、それに向かってゆく過程の中で必然的に数値が達成されるという導き方が挙げられます。
その方が、彼ら彼女らには納得がいくようです。

今後10年以内に、ミレニアル世代の人々は日本だけでなく世界の経済を動かす主力世代となります。

時代は今まさに、「物の豊かさ」から「心の豊かさ」へと大きくシフトしており、当然ながら、企業の在り方も、株主と企業の関係も、投資家の判断基準も、あらゆる価値観が「心の豊かさ」に重点を置くようになると、私は確信しています。

ABOUTこの記事をかいた人

yasuhiro kouno

キャリアコンサルタントの高野(こうの)です。 「競争社会から共創社会へ」という大きな夢の実現を目指しています。 自分では気づかない未知の可能性に気づく体験プログラムを、多くの方に味わっていただきたいと思っております。